山陽小野田市議会の令和3年第3回定例会が開催され、雇用対策や教育、文化財の保存と活用に関する様々な議論が行われた。
最初の議題では、コロナ禍における雇用の現状についての発言が相次いだ。経済対策として、河口修司経済部長は、ハローワークとの連携を強化し、就職面接会を実施していることを説明した。山陽小野田市内の有効求人倍率は高いものの、コロナの影響で小さな事業者に厳しい状況が続いていると指摘した。
伊場勇議員は、市民からの口コミや転入・転出の動向を把握することの重要性を訴えた。特に、労働市場での変化を把握するため、アンケートの実施を進め、具体的なデータを元に政策を形成するよう求めた。
次に、住宅リフォーム資金助成事業が取り上げられ、この制度の回数や手続きの短縮についても質問があった。河田誠建設部長は、内示額の通知までの期間を短縮する方法を検討していると述べ、実際には工事のスケジュール調整に影響が出ることも指摘された。
助成事業の押印廃止についても触れられ、提出書類に押印が不要となったと報告があったが、今後も省力化や便利さを求める声に応えられるよう、取組を進める意向が示された。
続いて、小学校の統廃合問題が議論された。長谷川裕教育長は、津布田小学校の閉校に関する経緯や地域住民への説明会が行われていることを強調したが、地域住民の理解度の掘り下げが求められた。全ての関係者が納得するような運営が必要だとされ、学校運営協議会の重要性が再確認された。
最後に、山陽小野田市の文化財に関する議論も続いた。岡原一恵教育部長は、ミノルタの古いプラネタリウムが重要文化財として認定されたと発表し、保存と活用の方向性を示した。特に町の歴史や魅力が発信できるよう提案がなされ、積極的な情報発信が求められた。
この議会を通じて感謝の言葉が多く交わされ、市民の生活支援に向けた具体的な行動が求められる重要な場面が数多く見られた。