令和4年11月に行われた磐田市議会の定例会では、多数の議案が審議された。本定例会の中心的テーマは、各種補正予算の承認や情報公開に関する条例の制定など、多岐にわたった。特に、令和4年度の一般会計補正予算(第8号)には、豊岡支所の施設改修に関する費用の見直しや、就学援助費の増額が議題に上がった。豊岡支所の施設改修は、構造計算の不適合による計画変更があったことが背景にあり、新築へと転換することで地域への安全性向上が図られる。
さらに、これまでに計上された就学援助の増額については、国の単価の引き上げが要因となっている。今年度の小学校就学援助認定者数は733人から次年度には777人に増加が見込まれ、支援体制を強化する必要があるとされる。これにより、ひとり親世帯や低所得世帯に対する支援が重要視される。
衛生管理体制の強化もまた、議題にのぼり、特に新型コロナウイルスや風疹などの感染症予防に関する取り組みの見直しが求められた。予防的対策を講じる中、市民が安心して医療サービスを受けられる体制づくりを目指している。
また、引き続き進められている指定管理者制度についても議論が重ねられ、応募者数が少ないことに対する対策が検討されている。指定管理者の選定にあたっては、能力や提案の独自性が評価される一方で、競争原理が働きにくい現状が課題として認識されている。市はその解決を図るため、業者への周知活動や説明会を通じて参加者を増やすための努力を続ける必要があると強調された。