令和元年第2回近江八幡市議会定例会では、近江鉄道の存廃やパラスポーツの普及など多岐にわたるテーマについての議論が行われた。特に、近江鉄道については、沿線市町の首長が集まり、法定協議会の設置を合意したことが報告された。これは地域公共交通の活性化を目指すものであり、今後の運営方針や地元住民に与える影響について詳細な検討が期待されている。
さらに、パラスポーツの普及促進についても意見が交わされた。市では、障害者の生涯スポーツの機会を増やすため、障害者スポーツ教室を開催することや、近江八幡市障害児者地域自立支援協議会と連携して、より多くのイベントを実現する調査・研究を行っている段階にあるとされる。
不登校問題については、日常の欠席連絡時に児童・生徒の状況をきめ細かく把握し、遅れた子どもにも支援が行き届くような施策が進められていることが強調された。さらに、地域での居場所が重要視され、コミュニティセンターや図書館などがその役割を担う提案があった。
また、アライグマ等の野生動物による農作物や住環境への被害に対する駆除活動の実績が踏まえられる中で、今後の新たな取り組みとして、奈良や京都で行われているような協力体制の確立が求められた。
最後に、八幡堀の水質管理状況や空き家の活用推進についても挙げられた。県の協力を得て、早急な対策が講じられる必要性が強調された。これらのテーマは今後の地域づくりや産業振興に重要な課題であり、持続可能な地域活性化に向けた施策が期待されている。