令和4年第4回近江八幡市議会定例会は、11月30日に開会し、会期は24日間であることが決定した。この日は、議第61号の委員会審査報告が最初の議題となり、前回の定例会から継続して行われた審査結果が報告された。決算特別委員長の片岡信博氏が報告した内容では、令和3年度一般会計決算は全員賛成で原案認定が決まった。
議第61号に対する質疑は行われず、そのまま討論・採決に移行した。全ての議員の賛同により、議第61号は原案通りに認定が決定された。続いて日程第5では、議長報告、監査報告、市長報告が行われ、市長の小西理氏は各種事業・施策について市民への支援の継続を確認した。
次に、日程第6では議案の上程が行われ、議第88号から議第111号までの24件が提案された。市長は特に議第89号の補正予算について強調し、国庫支出金を充当する形での厳しい財政状況改善の必要性を訴えた。
また、議第89号については、補正予算の内容には高騰する電力・物価に対応した給付金支援が含まれ、議会内でも意見交換が行われた。これに対して質疑が12件あり、特に議員からは迅速な対応を求める声も挙がった。
続く質疑の中で、森原陽子氏(日本共産党)は新庁舎整備事業の入札中止に関連し、その背景や要因分析を求め、さらに議第89号にかかわる補正予算の概要を改めて説明させる場面も見受けられた。市長は、入札中止の理由が社会情勢による建築資材の高騰にあることを認識しており、再公告に向けた取り組みを強調した。
また、議第100号及び99号では議員報酬の引き上げに関する条例の改正が提案され、質疑を通じて市民の納得感を得るための必要性が議論された。議会定数の見直しも議論の焦点となり、議員報酬改定のタイミングについて、議会内の合意形成への期待が示された。
最終的に、全ての議案は賛成多数で可決され、今後のスケジュールとともに再度の議論や対応が求められた。市民に向けた情報提供の強化が今後の課題として挙げられたことは、議会内でも共通の認識として持たれ、多くの議員が支援策の実施に期待を寄せた。