令和元年第1回近江八幡市議会定例会が開催され、多くの重要議題が上程された。
議事はまず、会議録署名議員の指名が行われ、次に議案の提案理由説明に移行した。特に注目されたのは、加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める意見書だ。「加齢性難聴は、生活の質を大きく低下させる原因となっている」と、提案を行った檜山秋彦氏は訴えた。日本における難聴者率は高いものの、補聴器使用率は低く、補聴器の価格が高いため、特に低所得の高齢者への支援が求められている。
また、沖茂樹氏は「交通弱者の日常の移動手段の確保」についても質問を行った。高齢者の運転免許返納に伴う問題が多く取り上げられ、福祉有償運送の普及を促進する必要性を指摘した。久郷浩之福祉保険部長は、地域においてボランティアによる移動支援も開始していると述べ、今後の取り組みも強調した。
教育現場でも、大津市での事故などを受け、通学路の安全対策の強化が求められた。盛原陽子氏は、地域の意見を反映した通学路の安全点検が重要であり、見守り活動や防犯対策についても強調した。
さらに、桐原東と岡山学区に新設される二つの認定こども園により、待機児童の問題も解決される見込みだ。「この新設園の開園が待たれる」と考えられた。このことにより、施設整備の進捗も覚えてきた。
一方、地域公共交通の整備の必要性も叫ばれた。小西励氏は、あかこんバスの土日運行拡充についての要望を訴え、住民からの期待にも応えられねばならないと強調。市としても今後の方針を模索していく必要がある述べた。
最後に、井上芳夫氏は近江八幡市媒体への帰属とともに、地域特性に応じたインバウンド対策の提言もした。特に、外国人旅行者への医療サービスや観光施策も重要課題として捉えられ、広域的対応が求められている。
議会では、各議員から市民のニーズを的確に反映したさまざまな発言がなされ、地域のさまざまな問題に向き合っていく姿勢が示された。これらの議論を受けて、今後の具体的な対策が期待される。