令和2年第1回近江八幡市議会定例会が開催された。
議会では、市長提出の議案と議員提出の意見書が上程され、重要な議題が議論された。
特に、新型コロナウイルスの感染拡大に関する問題が焦点となっており、事態を受けて小西理市長は市立の幼小・中学校を休校する方針を述べた。これに伴い、「市民に対して手洗いやせきエチケットの徹底をお願いしたい。」と市民への注意喚起も行われた。
さらに、近江八幡市市制施行10周年記念式典の中止もアナウンスされ、健康と安全を最優先に考慮した決定であると伝えた。このような措置に対して市民の理解を求めた。
次の議案は、平成31(令和元)年度の補正予算についてである。市長は「農林水産業費、土木費などに明許繰り越しが発生するため、経費の繰越明許費を追加する。」と説明した。
また、議員提出の意見書として「唯一の被爆国として核兵器禁止条約に速やかに署名・批准することを求める」案件や「温室効果ガスの排出量実質ゼロを求める」等の要望が出され、議員の中からも強い賛同の声が上がった。
森原陽子議員は「核兵器禁止条約は、被爆者の声に応えるもの」と強調。続いて新型コロナウイルス対策に関しても、感染拡大の防止と国民の生命を守るために政府に対する具体的要請が行われた。続けて、各議員はこれらの提案に賛同し、意見書の提出を求めた。
議場では新型コロナウイルスの影響が色濃く、議会の進行に変更が余儀なくされた。議長は「会議時間を午前9時からに変更することに決定した。」と発表し、改めてスケジュールの調整が必要であることを示した。
終了時点において、全体の議事は順調に進行し、議長は議員に対し感謝の意を表すことで会議を締めくくった。