近江八幡市議会定例会は、令和2年3月6日(金)に開催された。議長の北川誠次氏は、出席した全議員に対し、本日の議案を進行することを宣言した。
透明性の確保と市民参加の重要性が今後の議論において強調された。議事はまず、会議録署名議員の指名を行い、玉木弘子氏と竹尾耕児氏がこれに選ばれた。
次に、議長は諸般の報告事項に移行し、懲罰特別委員会での新役員の選出結果が報告された。委員長には竹尾耕児氏が、副委員長には岩崎和也氏が選出された。今後、この委員会は市の規律を維持し、議会の運営を適正に行う重要な役目を担うことが期待される。
個人質問では、小西励氏が窓口サービスの質向上に向けたアンケート結果について質問した。益田卓弥総務部長は、アンケート結果に基づく職員接遇の向上が課題であると述べ、今後の取り組みとして接遇研修を実施する方針を示した。特に安土町総合支所での窓口サービスの利用者がゼロ件だった背景には、地域特性による利用者数の差と、調査の周知不足があると分析した。
また、プレミアム商品券の使用実績に関する質問では、万野藤治産業経済部長が、商品券購入実績や使用状況の詳細を報告し、消費喚起の効果について慎重に評価する必要があると強調した。特に非課税世帯の申請件数が少なかったことが要因の一つに挙げられ、今後の見直しの必要性が指摘された。
さらに、フレイル予防に関する議論では、岡山かよ子氏がフレイルケアの重要性を訴えた。市の方針として、75歳以上への健診を通じて、高齢者の健康維持に向けた取り組みを強化することが確認され、必要な支援がどのように行われるか注目される。教育長は、フレイル健診を利用した健康づくりの意義を説明しつつ、今後も地域社会での支え合いを重要視していく考えを示した。
この日、議会はさまざまな重要事項が議論され、今後の近江八幡市の発展や市民生活の質向上に向けた前向きな姿勢が見られた。議長は、特に学校や地域自治体との連携を強化し、子どもや高齢者に配慮した政策運営を行っていく必要性を訴えた。次回議会に向け、市民と共により良いまちづくりを目指していく意志が表明された。