令和2年3月の熊谷市定例会において、スポーツに関する施策や地域の産業振興について幅広い質問が行われた。
スポーツコミッションの本格稼働は、大規模スポーツ大会の誘致を通じた地域活性化を狙いとしている。市長の富岡清氏は、その設立を機に「地域の覚醒と経済活性化を目指す」と述べた。具体的には、今後さまざまなイベントと結びつけて、地域の産業発展を図る考えを示した。
スポーツコミッションは行政や株との連携だけでなく、民間企業や関連団体とも協力し、熊谷のスポーツ施設の魅力を発信し、観光資源としても活かしていく予定だ。この施策により、市内での経済的な循環が期待されている。
影山琢也議員は、地域産業としての工業についても触れ、地域の工業出荷額や事業所数の増加を評価しつつ、今後の施策にも期待を寄せた。増田啓良産業振興部長によると、本市は引き続き積極的な支援を行い、特に製造業などへの融資制度を利用して企業の成長を促進させる考えであると述べた。
さらに、太陽光発電施設の設置に関するガイドラインについても議論された。環境放置や近隣住民とのトラブルを避けるための施策が求められている。特に、高橋近男環境部長は「負担を受ける市民のためにも、ガイドラインを厳格に運用し、不適切な設置を防ぐ」と強調した。