令和3年12月10日にうるま市議会で行われた定例会では、さまざまな重要な議題が審議された。
特に沖縄県の性の多様性尊重宣言に関連した質疑が注目を集めた。丸山 治市長は、沖縄県が性的マイノリティを支援するために設立した「美ら島 にじいろ宣言」について、「うるま市でもこの重要な課題を真摯に受け止め、慎重に取り組む必要がある」と述べた。また、仲程孝議員は、市としての具体的な取り組みを問うと、市民部長の新里禎規氏は、同宣言の内容を広めるための啓発活動が進行中であることを示した。
次に、一般質問ではボランティアによる地域の清掃活動や道路改善の提案も挙げられた。仲程議員は、「自治会が地域美化活動で草木処理を行う際の支援が必要であり、迅速かつ効率的な処理を進めるべきである」と提言し、都市建設部長の目取真康史氏は進捗状況を説明した。
また、赤道小学校の運動場整備に関しても報告があった。教育部長の赤嶺勝氏は、「新しい運動場の利用については、高い評価が寄せられているが、安全対策としての防球ネット設置が重要である」と述べ、今後の課題に触れた。
さらに、災害時においては新たに締結した移動式宿泊施設の提供に関する協定についても議論された。市長の中村正人氏は、この協定の発効で、災害時に避難所としての機能が強化されることを期待していると語った。
また、交通安全について、通学路やスクールゾーンの整備状況が報告され、法定通学路と学校指定通学路の違いが協議された。最後に、マイナンバーカード取得に向けた施策についても言及され、もっと市民に向けた周知が重要であるとの意見が相次いだ。その中で、スタッフの方による休日申請の手続き支援などが評価された。
議会では、地域の安全や利益の向上に向けた様々な意見が交換され、今後の行政の取り組みについて期待が寄せられた。