令和3年第1回豊見城市議会定例会が開催された。議事は順調に進行し、一般質問では様々な重要なテーマが取り上げられた。
中でも注目されたのは、宜保龍平議員によるヘルプマークについての質問である。彼は「ヘルプマークの内容説明を改めて伺います」と述べ、福祉健康部長の嘉数久美子氏は「ヘルプマークとは、心臓や腎臓機能障害などの内部障害や難病の方、妊娠初期の方に配慮が必要であることを知らせるための全国共通のマークである」と説明した。この取り組みは、周囲からの理解を促進することを目的としている。
次に、宜保議員は「ヘルプマークの普及啓発のためにどのような取組を行っているか」と問うと、嘉数氏は「ホームページで用途を説明し、学校にも啓発活動を行っている」と答えた。宜保議員は、ポスター掲示を提案し、これに対して嘉数氏は関係機関への依頼を進める意向を示した。
また、クロツラヘラサギを市の鳥に制定する動きも議論された。宜保議員は「この鳥は絶滅危惧種であり、観光資源になり得る」と強調し、総務企画部長の久手堅勝氏は、「制定には慎重な議論が必要だ」と答えた。この意見に対し、議員たちはさらなる議論が求められることを強調していた。
さらに、PPPP・PFI導入についても議論が行われた。久手堅勝部長は「民間事業者の資金や技術を活用し、市民サービスの向上を目指す」と述べ、関連事業の拡大に向けた検討を進める姿勢を示した。議員たちは有識者の参加を促し、具体的なプロジェクトへと進める必要性を訴えた。
AEDの整備については、教育部長の原國政也氏が「市内小中学校の体育館への追加整備を進めており、急な対応も求めます」と語った。その後の質問では使用方法の講習会についても議論され、利用者への周知がカギとなると確認された。
このように、議会では市民生活に直結する数々の問題に対して、多様な意見が交わされ、今後の施策に期待が寄せられる結果となった。