令和5年5月9日、飯田市議会第1回臨時会が開催され、会期の決定や市長の挨拶が行われた。
会期は本日5月9日の1日と決定され、行われる報告案件や人事案件についての審議が行われた。議長の井坪隆氏は、会議を開会する際に出席議員22名を確認し、議会の出席状況を報告した。
市長の佐藤健氏は挨拶の中で、新型コロナウイルス感染症対策の進展や、地域のイベントの盛況を報告した。特に、4月に開催された「やまびこマーチ」や「オーケストラと友に音楽祭」などが成功したことに触れ、市民生活の復活を歓迎した。また、長野県議会議員選挙の当選者を祝福し、今後の支援を期待する考えを述べた。
佐藤市長はさらに、令和4年度の一般会計補正予算に関する報告も行い、歳入歳出ともに1億3,104万5,000円の減額を提案した。これには、新型コロナウイルス感染症の対応に必要な補正や、財政調整基金への積立て等が含まれる。
議案審議においては、報告第3号から第8号までの専決処分の承認を求め、質疑なしで承認される見込みだ。特に、低所得の子育て世帯への給付金に関連する議案第51号「令和5年度一般会計補正予算(第1号)案」では、児童1人当たり5万円を支給する予算が計上されている。これにより、特に困難な状況にある市民への支援が一層強化される見込みである。
その後、井坪議長が自己の辞職願を提出し、議長辞職が許可されたことや新議長の熊谷泰人氏の選出が行われ、今後の議会活動の舵取りが期待されている。新たな副議長には竹村圭史氏が選任され、両者が今後の課題に取り組む用意が整ったことが報告された。議会は今後、物価高騰や地域の課題に対応するための施策を進めていく方針である。
本日、会議においては他にも副議長辞職許可やその選挙、さらには会期延長の議題が扱われ、これにより議案の円滑な審議が行える環境の確保に努める意向が示された。