令和元年10月21日に開催された横須賀市臨時議会では、議案第91号として令和元年度一般会計補正予算に関する議論が行われた。
上地克明市長は、台風15号と19号による被害について触れ、心からのお悔やみとお見舞いの意を表明した。また、被災した鴨居保育園の園舎再建に向けて、議案の提出に至った経緯を説明した。
議案第91号では、予算を4億3,500万円増額し、総額を1,678億8,343万4,000円とするものである。この補正予算には、鴨居保育園の再建に必要な経費が含まれ、工事の完了時期が年度内で困難であるため、繰越明許費を設けることが提案されている。
大野忠之議員は、自然災害によって臨時議会が開催されるのは初めてであるとし、市の公共施設管理に関する質問を行った。特に、鴨居保育園の損壊までの経緯と今後の管理方針について明確な答弁を求めた。
市長は、鴨居保育園の再建プランについて、様々な検討を行った結果、最も早期で安全な方法として補正予算を提案することになったと強調した。また、公共施設の管理について、ファシリティマネジメント(FM)の重要性を述べ、老朽化した公共施設の改修計画を策定する意向を示した。
議案は最終的に、予算決算常任委員会で原案通り可決されることが決定された。これは、地域コミュニティの復旧と安全を確保するための重要なステップである。
市長はまた、今後も災害対策として、情報共有や議会との連携を強化する考えを示した。議会としても、行政との密なコミュニケーションが必要であるとの意見が多く寄せられ、今後の取り組みが期待されている。