令和5年6月定例会が善通寺市議会で開催され、いくつかの重要な議案が可決された。
特に、令和5年度善通寺市一般会計補正予算(第2号)の採決が注目された。総務委員会委員長の真鍋範子氏は、補正予算に関する詳細な報告を行い、支出に関する質疑に応じた。補正内容には、子育て支援基金の積立や自治集会場補助金の見直しに関する質問があった。
真鍋氏は、子育て支援基金の状況を説明し、「令和4年度末の残高は2億212万5,000円であり、本年度は500万円を活用し、1,460万円を積み立てる見込みだ」と明かした。さらに、「安定的に子育て支援策を行うため、必要に応じてこの基金を活用していく」と述べた。
また、建設経済委員会の川向武氏は、運輸事業者への支援給付金について「物価高騰対策を考慮し、昨年秋にも同様の給付金を支給している」と説明した。市独自の支援については未定だが、今後検討の意向を示した。
さらに、教育民生委員会の竹森千津氏が報告した子育て支援医療費助成条例の改正案も全会一致で可決された。この改正により、支援の対象年齢が拡大され、所得制限が廃止されることとなった。竹森氏は、「この変更は子どもたちへの医療支援を強化するものだ」と強調した。
その他の議案では、善通寺市税条例の一部改正や火災予防条例の改正、土地開発公社の解散が原案通りに可決され、農業委員会及び固定資産評価審査委員会の委員の選任に関する議案も承認された。すべての提案が原案のとおり可決され、質疑や討論は行われなかった。
最後に、今回の定例会では常任委員会の閉会中継続調査についての申し出もあり、愛知県や静岡県への視察研修などが計画されている。議長の金崎大和氏が閉会を宣言し、参会者に謝辞を述べた。