令和5年9月6日に行われた九月定例会において、議員らは、自転車の安全利用や子育て環境の充実、出生届についての質問を行った。
自転車の安全利用に関して、菅原ゆかり議員は、自転車損害賠償責任保険への加入促進の重要性を提起した。上田東一市長は、岩手県の条例に基づく啓発活動の継続を強調。特に、新型コロナウイルスの影響で利用が制限されていた図書館の利用促進策やイベントによる市民参加の誘導が効果的であったことを述べた。
しかし、現在の自転車利用者の状況は依然として厳しいものがある。特に、高校生や成人のヘルメット着用率が低く、菅原議員はその改善を求めた。市長はヘルメット着用の必要性を認識しつつ、助成制度の導入については慎重に検討していく考えを示した。
次に、自転車と関連した広報活動には、外国人住民への情報提供も重要との意見が寄せられた。市はこの点を踏まえ、多言語対応の広報活動を強化する考えを示し、それによって投票率向上も期待されるとした。
さらに、保育士の就職支援サイト「保育のおしごとナビ」について、アクセス数や活用状況が報告された。市内の保育環境の理解を深めるために、各施設の内部紹介を強化する意向も示された。また、図書館の利用促進策として、スタンプラリーなどを活用した施策も提案された。
最後に、出生届のオリジナルデザイン案も提起された。特に、上田市長は窓口職員の意見にも留意しつつ、全国の事例を調査し、必要に応じた対応を考える意向を示した。議会での活発な意見も今後の施策に反映されることが期待されている。