令和5年9月7日に開催された花巻市の定例会では、さまざまな議題が審議された。特に注目されたのは議案第69号、令和5年度花巻市一般会計補正予算に関する専決処分の承認である。
財務部長の布臺一郎氏は、介護老人保健施設華の苑でのスプリンクラー設備が消防法の現行基準に不適合であることが判明したため、歳入歳出予算をそれぞれ498万円追加し、総額550億1,485万5,000円に達することを説明した。質疑において「質疑はない」との声が上がり、討論もなく原案は可決された。
次に議案第70号、印鑑条例の改正が議題に上がった。総合政策部長の岩間裕子氏は、2025年12月29日をもって自動交付機を廃止し、印鑑登録証明の申請方法の削減及び手数料条例の改正を行うと語った。質疑では、印鑑証明書の発行件数や自動交付機の影響について質問が寄せられたが、市民生活部長の伊藤理恵氏は、令和4年度の発行件数が23,171件であり、その中で自動交付機によるものが5,234件であることを明かし、改正後も混乱はないと強調した。
続いて、議案第71号については、花南産業団地B工区造成工事の請負契約締結に関するもので、布臺氏が契約金額4億1,507万4,000円、工事の開始と完成予定を令和7年9月18日と報告した。また、議案第72号では小型動力ポンプ積載車5台の取得が承認され、次に議案第73号では除雪ドーザ1台の取得が承認された。
さらに、補正予算関連の議案第74号から77号、及び各種経営状況報告が行われ、いずれも異議なしで可決されている。特に経営状況報告では、体育協会やエーデルワイン、総合サービス公社、地域資源開発公社の状況が詳述され、コロナ影響下での経営努力が求められた。最後に、専決処分に関する報告が行われ、議会の承認を得た後、発議案もすべて可決され、議会は無事終了した。