令和2年3月24日、相馬市議会において、定例会が開催され、数々の議案が承認された。
この日は特に新たに制定される2つの条例に多くの議論が集まった。議案第1号では、相馬市会計年度任用職員の給与及び勤務時間等に関する条例の制定が審議され、総務常任委員会の只野敬三委員長がその内容を報告した。新たに導入される会計年度任用職員制度により、これまで以上に職員の労働条件の整備が進む旨の説明があり、根岸利宗議員は「令和2年度の職員構成について、この制度により約6,890万円の予算増が見込まれる」と指摘した。村松恵美子議員はこれに反対する姿勢を示し、「非正規職員を固定化する内容である」と訴えた。最終的にこの議案は賛成多数で可決された。
同日審議された議案第2号では、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律に基づく関係条例の整備について報告があった。総務課長は「この改正は会計年度任用職員制度の実施に伴い省庁で決定されたものであり、4月1日から施行予定」と述べた。こちらも賛成多数で可決された。
また、議案第3号では相馬市区長会設置条例の制定が行われた。選考方法や業務内容が明示され、議員からの指摘で、行政区長の役割は引き続き重要であるとの見解が示された。この議案も全員無異議で可決された。
加えて、議案第7号においては相馬市行政財産使用料条例の一部を改正すると報告され、村松議員が値上げの理由について質疑を行っている。改定内容として、地下管類の使用料が見直され、小幅増額することが決まった。
議案第38号に関しても、標題の通り相馬市議会会議規則の一部を改正する規則が提案され、討論無く原案通り決定され、正常な議会運営が促進されることが期待されている。