令和5年第1回定例会が3月6日に開催され、地球温暖化対策や少子高齢化問題が主な議題となった。
地球温暖化対策については、社民党の鈴木清丞市議が質問を行い、柏市役所ゼロカーボンアクションプランの内容を問うた。鈴木氏は、2021年度を基準にした7年間のCO2削減状況について言及し、清掃施設からの大幅な削減が実現している一方で、学校からの排出量が増加している点を指摘した。市長の太田和美氏は、2030年度に向けた51%の削減という厳しい目標達成には、全職員の協力が不可欠であると強調した。
少子高齢化対策に関しては、鈴木氏が日本全体の出生数が80万人を割り込んだことに言及し、公共施設の維持や高齢者の社会保障に対する財源の確保が急務であると指摘した。太田市長は、若者が希望を持てる環境作りを進めていく方針を示し、国の施策とも連携していく必要があるとの認識を示した。
また、職員の人事戦略や教員の負担軽減策についても議論が交わされた。教育長の田牧徹氏は教職員の負担軽減策を進め、効果的な体制強化を図ると述べた。さらに、火葬場利用についての指摘もあり、葬儀に至るまでの待機時間の短縮策が検討されることとなった。