山梨市議会の令和2年3月定例会が3月12日に開催され、各議員からの質疑が行われた。特に、新型コロナウイルス感染症への対策が焦点となった。
高木晴雄市長は、感染拡大防止に向けた取り組みについて強調し、「国と地方を挙げた対策を講じているが、状況は依然として厳しい」と述べた。
また、タブレット端末の導入計画が議論され、教育機関での効率的な情報活用が期待されている。これに関して、高木市長は「来年度には全議員にタブレットを配布予定であり、業務の効率化が図れる」と説明した。
市立牧丘病院でのオンライン診療についても説明があり、医療機関へのアクセス向上や在宅医療の推進が狙いとされる。こうした取り組みにより、地域医療がさらに充実することが期待されている。
まちづくり推進室の設置について、高木市長は「中心市街地の整備を加速させるため」と述べ、南反保地域の整備が進むことを目指している。地域資源を活かした取り組みが求められている。
また、万葉のうたまつりとホタル観賞会に関して、市長は「地域の文化を大切にしていくための重要なイベントである」と強調し、環境保護も考慮しつつ、楽しさを増す方向での施策を進める意向を示した。
ふるさと納税の状況に関しては、大幅な寄附増を見込み、「地方創生に寄与する重要な資源である」とし、他市との連携や新しいふるさと納税の取り組みも発表された。
最後に、山梨市駅南地域整備事業と日本カーボン跡地に関して、工程の進捗とともに、今後の活用についても注目が集まった。これらの議題に対し、市長はしっかりとした運営体制や市民との連携を強化する方針を示した。
議員は総じて、地域資源の活用、期待されるイベント、医療の充実、教育環境の向上などへの関心を示し、さらなる情報発信や地域との協力を促している。議会の動向は、山梨市の発展に息づくものとなっている。