甲州市議会は6月18日、定例会を開催し、様々なテーマに関して市民の意見聴取や施策の進展が報告された。
特にワクチン接種の進捗状況には目を引くものがあった。市では高齢者を対象とした接種が4月19日より開始され、現時点で65歳以上の高齢者の接種率は約49.5%に達しているとのことである。また、同市におけるワクチン接種に関しては、コールセンターでの混雑もあったものの、医療機関との協力により、接種体制が整備されつつある。接種券の発送については、7月中旬を予定している。
次に国際交流の取組みについても市の取り組みが進行中であり、エイムズ市やボーヌ市との交流が継続されている。市民の国際感覚を養うことは、今後ますます重要となるため、本市としても新たな交流の方策を模索し続ける必要があるとの認識が示された。さらに、育成会や子どもクラブの活動についても重要視されており、地域と協力し合いながら子どもたちの成長を支える取組が強調された。
次に、ダイバーシティへの取り組みについても質問が寄せられた。市では性的少数者に対する理解促進に努めており、パートナーシップ制度の導入についても、他自治体との動向を見守りつつ検討していく方針が示された。市民生活課長は、さまざまな障壁を乗り越え、相互理解を深めるために市が積極的に行動すると述べた。
また、子ども食堂の設置に関する質問もあった。福祉課は食料支援を実施しており、貧困問題への取り組みとして引き続き優先的に進める意向を示した。市民から支持を受けつつ、地域のニーズに応えられるようにすることが求められる。
最後に、ゼロカーボンシティに向けた施策が数多く出されていることも印象に残る。昨年末の市議会で可決されたゼロカーボンシティ宣言以来、環境政策課長は再生可能エネルギーの導入や公共施設での太陽光発電事業を推進していく意志を表明した。市内のごみ減量施策や生ごみ処理については地域資源を活用し、持続可能な取り組みが期待される。