令和2年12月3日、海南市議会の定例会では、様々な重要な議案が審議された。
中でも特に注目を集めたのは、海南市水道事業給水条例の一部改正だ。
収益が減少している水道事業を持続可能にするため、徴収方法を毎月から隔月に変更する。
この改正により、年間約320万円の経費節減が見込まれると山香業務課長の山香吉信氏が説明した。
彼はまた、支払いの頻度が減ることで市民の手間が省けるとメリットを強調した。
ただし、社会的に厳しい状況に置かれる方への影響も懸念されており、特に年金受給者や生活保護受給者の無理解を避けるよう配慮が求められた。
和歌真喜子議員は、隔月徴収の導入が逆に滞納者を増やすリスクがあると指摘し、日常生活における財務的な影響を懸念した。
市長の神出政巳氏は、その点への懸念を十分に理解し、徴収のタイミングを年金支給月に合わせることを検討していると答えた。
さらに、令和2年度一般会計補正予算も審議された。各種事業の実施に必要な財源を確保するためのものであり、全体計画の見直しも行われた。
この会議では、その他にも新市まちづくり計画の変更や手話言語条例についての発議など、多岐にわたる議案が提案され、地域の未来に向けた思いが色濃く反映された。
市の各部門が一体となって、より良い社会づくりを推進する姿勢が見て取れる。