令和2年12月2日、昭島市議会定例会が開催され、市民生活に関わる重要な議題が取り上げられた。議事の中心には、現在進行中の新型コロナウイルス感染症対策があり、市民へのサポート体制の強化が求められている。
金井悦子議員は感染症の影響を受けた低迷する経済状況について言及しながら、特に女性の就業環境の改善を訴えた。「女性が働きやすい環境は、我々全体の経済活性化にも寄与します」と金井議員は強調。その一環として、保育環境や学童クラブの整備が必要であると考えているという。
市長の臼井伸介氏は、議員の意見に対し「女性の社会進出は議会の大きな課題であります」と反応し、男女共同参画プランの見直しに取り組む姿勢を示した。市は、SDGsの理念にも基づきジェンダー平等の実現を進めており、さらなる環境整備について議論を重ねることが必要だとの見解を述べた。
続いて、徐々に増加する高齢者の独り暮らしや見守りの必要性も問題視された。金井議員は「孤独死を防ぐための見守り体制が不可欠です」と言い、具体的な施策を求めた。臼井市長は、地域との連携を強化しながら、見守りネットワークの充実を図るべきであるとの認識を示した。特に「地域でつながりを保ち、孤立を防ぐことが大切」と語った。
さらに、議題にあがったのは、昭島市の男女共同参画推進プラン。金井議員は「プランを通じて、男女がともに活躍できる環境を整え、特に行政機関が率先することが重要です」と述べ、今後の展望を期待する姿勢を見せた。
議会は、コロナ禍の影響を受けた新たなニーズに応じた取り組みが不可欠だとの共通理解に立ち、これからも市民と共に課題解決に向けた議論が進んでいくこととなるだろう。議会の取り組みが市民生活により良い影響を与えることを期待している。