令和3年11月15日に開催された昭島市の厚生文教委員協議会では、新型コロナウイルス感染症への対策が重要な議題として取り上げられた。
感染症対策担当課長は、ワクチン接種の進捗状況について報告した。65歳以上の市民の約9割が接種を完了しており、64歳以下でも約8割が2回目の接種を終えているという。この成果から、対象者全体で接種率は約80%に達していることが明らかとなった。課長は今後、接種券の発送や接種体制の整備を進める意向を示し、3回目の追加接種にも備えていると伝えた。
また、ワクチン接種証明書の発行についても言及された。感染症対策担当課長は、「現在、18件の証明書が発行された。大体1週間ほどの時間を要する」と説明した。これに対して委員からは、他市と比べた発行にかかる時間についても質問があり、担当課長は都との確認において日数はかからないと答えた。
さらに、子ども家庭部長が令和4年度保育所入所の受付について報告した。12月1日から14日まで行われるこの受付は、兄弟等の関係で両方の申し込みをされるご家庭のニーズに応えるため、保育所と学童クラブの受付を合同で実施する。特に、郵送による受付や夜間受付も行われることが強調された。
次に、全国学力・学習状況調査の結果も報告された。小中学校の一部科目において、昭島市の平均正答率が全国及び東京都と比較して低い数値が報告され、さらなる学力向上が求められている。教員は授業改善を進める必要があると強調され、特に家庭での学習環境づくりの支援が重要であるとされている。
体力・運動能力に関する調査結果も示され、小学校では反復横跳びが東京都の平均点を下回る結果が出た。このような結果を基に、今後一層の指導と運動習慣の定着が求められている。学校行事では、コロナの影響により変更があり、今後も引き続き感染防止対策が必要とされる状況が報告された。
協議会では最後に、令和3年第4回定例会での提案議案について紹介され、議員からはそれぞれの案件に関して質問が寄せられた。