令和3年9月30日、鳴門市議会が開催され、様々な議案が審議された。特に、コロナ禍による厳しい財政状況に対応するため、地方税財源の充実を求める意見書が提出された。これは、地域経済の影響を考慮し、財政の健全性を確保するための提案であった。
市長の泉理彦氏は、新型コロナウイルスがもたらす影響に対する具体的な施策を説明した。泉市長は「感染拡大への対策だけでなく、地域防災や雇用の確保、社会保障の整備など、重要な課題への対処が必要」と強調した。
予算関連の議案では、令和2年度一般会計の歳入歳出決算についても審議された。永続的な財源の確保と、利用可能な資源の配分についての質疑が続いた。議案第56号から第67号までの決算認定が全会一致で承認され、地方自治法に基づいて適切に処理されたことが確認された。
また、教育委員会委員の任命についても議論された。市長は「現在の委員が任期満了を迎えるにあたり、引き続き甲斐洋子氏に役割を担わせることは、地域の教育現場にとって重要」との考えを示した。野田粋之氏が問題提起を行い、議会内においてはスムーズな合意形成がなされた。
会議の中では、鳴門市阿波おどりの開催を求める請願も一応審議され、採択された。これに関し、文化の継承や地域活性化への寄与が期待されている。委員長の報告を受けた後、質疑が行われ、多くの議員がその重要性に賛同した。
最後に、市長が総括として、これまでの施策の成果や今後の方向性を述べた。泉市長は「地域の未来を見据え、引き続き全力で取り組んでいく」とし、議会に感謝の意を表した。議会は議事を終了し、次回の議会に向けた準備を進めることを確認した。