令和5年12月13日、吉川市議会の定例会において、虐待防止、市内中学校の部活動、住民自治など幅広いテーマが取り上げられた。
虐待防止に関しては、埼玉県議会での虐待禁止条例案が影響を及ぼす可能性について議論があった。議員の林 美希氏が、子育て世代への圧迫感を強めるような内容であり、慎重な対応が求められると指摘したことを受け、市の虐待防止の理念が改めて強調された。こども福祉部の伴 茂樹部長は、「見張るのではなく、親子を見守る視点が大切」と述べ、市としては地域との連携強化が求められていると認識を示した。
また、市内小学校の登下校時見守りについても議論が交わされた。林氏は、地域のシニアや保護者が見守り活動を行う中で、専門的な交通指導の必要性を訴えた。教育部の岡崎 久詩部長は、登下校時の安全確保には地域の協力が不可欠であるとしつつも、より多くの人員を求める声が上がることでもあるとして、人員の充実を図る努力を続けると述べた。
部活動の地域移行については、国の方針を踏まえて進行中であることが確認された。教育部は、まずはアンケート調査を実施し、実情把握を行っていくことになる。その後は、情報を基に協議会の設置など具体的な施策に移っていく方針である。