令和5年6月6日、杉戸町議会は第3回定例会の6日目を迎え、地域公共交通の改善やアグリパークゆめすぎとの改修計画など、重要議題が取り上げられた。
最初に、地域公共交通に関する一般質問が行われた。上田聡議員は、町内巡回バスの利用者アンケート結果を元に、さらに運行改善策を提案した。特に土曜運行に期待が寄せられており、「高齢者の健康寿命の向上や医療費の抑制にもつながる」と述べた。町長の窪田裕之氏は、今後のアンケート結果を踏まえ検討するとしながら、現段階では「土日運行」の実現は難しいとの見解を示した。
次に、アグリパークゆめすぎとの今後について、濵田章一議員が発言した。20年以上の営業を続けてきたが、老朽化が目立っており、大規模改修計画が求められている。新堀直樹産業振興課長は、改修計画において「利用者のニーズを反映しつつ進めていく」と説明した。地域の活性化を願う意見も多く寄せられた。
その後、電動車に関する議論が続いた。坪田光治議員は、役場に電気自動車充電器の設置や公用車の電動化を提案し、環境問題への取り組みを強調した。管財契約課長は、具体的な導入計画を示しながら「補助金利用を含め早急な検討が必要だ」と応じた。
通学路の安全対策についても質問が相次いだ。とねり道の通行制限や国道4号との交差点安全対策が焦点となり、危機管理課長は「現状では難しい」との見解を示したが、改善に向けた動きがあることを強調した。町長も住民の声に耳を傾け「できることはやる」と従来の方針を再確認した。
最後に坪田議員は、買物環境の充実が必要だと訴え、町長に次世代の商業施設誘致を求めた。町長は「町民の声を尊重し、今後の施策に反映させていく考えだ」と回答した。これらの議論は、地域のニーズを反映したものとして、今後の町の政策に大きな影響を与えることが期待されている。