令和5年第3回越生町議会定例会が開かれ、さまざまな議案が審議された。行政報告では、異常気象が続く中、選挙や各種行事が行われたことが報告された。
特に令和4年度の一般会計歳入歳出決算認定については、歳入総額が52億2,011万円で、前年比で減少したものの、町税が増加していることが指摘された。新井康之町長は、財政運営の健全化と住民生活向上に向けて、より多くの助成事業に取り組み、町民税や固定資産税の増収を生かすと指摘した。
次に報告された認定第1号から第7号では、特に越生町国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定が注目された。町民課の松澤義幸課長は、収入はほぼ前年を上回ったものの、保険給付に伴うコストは依然として高い状況であると明かした。特に保険料収納率は高く保たれているが、収入未済額835万円が大きな悩みの種である様子がうかがえた。
また、観光協会については、梅まつりの成功により500万円の寄付があったことを新井町長がコメントし、今後の事業推進に期待を寄せていた。観光協会は自主事業を推進しつつ、今後とも地域の魅力を発信する役割を果たしていく意向を示した。
最後に、町営住宅について議論され、需要喚起に向けた施策が必要とされていると同時に、やすやしさを求める利用者側のニーズにも応える努力が必要だとの意見が主張された。今後の町議会運営には、住民の声を聞き取る姿勢が求められる。