令和3年3月定例会の第8日が開催され、複数の議員が市政に関する代表質問を行った。
31番議員の小林成好氏は新型コロナウイルス対策について特に質問し、積極的疫学調査の現状や陽性者の入院体制についての懸念を表明した。市長の高橋努氏は、コロナ禍での保健所業務の逼迫を受け、「感染拡大を防止するために従来の調査を続行中」と述べ、入院が必要な感染者には速やかに対応する方針を強調した。
また、街の経済状況に関しても議論が交わされた。宮川雅之議員は、地域経済保護の観点から新年度予算の中でどのように市民の生活を支援するかを問う。市長は「厳しい財政状況の中でも、サービスの低下を防ぐための予算編成を行っている」と返答。コロナの影響で厳しい状況にある事業者への支援を強化する計画を述べた。
教育長の吉田茂氏は、小中一貫教育と検証テストの重要性について言及。検証テストは「授業改善のための重要なツール」として活用されていると説明。今後も地域との連携を図り、多様な教育環境を整備する意向を表明している。
コロナワクチン接種に関する質問では、松島孝夫議員が高齢者への周知方法について懸念を表明し、保健医療部長は「高齢者専用のコールセンターを設け、サポート体制を充実させる」と語った。高齢層の接種率向上のための具体的な施策を進める必要も強調している。
しかし、市民からはワクチンに対する不安や情報不足があることも事実。市長は広報活動を通じて、正確な情報を市民に提供する取り組みを続けると約束している。市民生活を守るための施策に注力し、より良い支援策を講じていく方針だ。