令和5年9月7日、鳩山町議会で行われた第3回定例会では、複数のアジェンダが取り上げられた。
まず、根岸富一郎議員が町の国民健康保険の財政について質問をし、被保険者の推移と医療費の状況を問うた。田嶋正久町民健康課長は、被保険者数は令和5年度に減少傾向にあり、医療費は減少していると説明した。また、埼玉県内の法定外一般会計繰入金についても触れ、鳩山町はその推移を注視しつつ、適正な運営を図る考えを示した。
次に、鳩山町立幼稚園の給食について、島野紀美夫教育委員会事務局長が答弁した。給食センターから調理された食品が提供され、保護者からの評判は良好である。しかし、幼稚園児への給食内容のさらなる改善が求められているとの指摘もあった。
また、デマンドタクシーについても質問があり、横川勇政策財政課長が現在の運行状況や課題について説明した。土日の利用者は少ないとされ、利用促進が求められる中、今後の運行方針を模索していく方針を示した。
中山明美議員による河川美化の発言では、町の担当課が河川管理の重要性を認識し、必要な措置を講じていることが強調された。ただし、具体的な整備計画は未定であるとのこと。
地域の子育てと福祉に関連し、野田小百合議員は児童館の設置を求める声を反映し、町の環境づくりの重要性を訴えた。賛同の声が複数聞かれ、町民の意見を踏まえた方針策定を求める意図があった。
一方、子宮頸がんワクチンに関する議論も行われ、女性への影響と併せて、男子への接種についても検討が進められていることが話題に上った。
最後に、地方財源の厳しさに直面する中で、ふるさと納税に関する議論も行われた。町民税の控除額も多く、経済的な影響の大きさを示唆する結果となった。政策財政課長は、新たな返礼品の開拓に向けた取り組みを進めるとともに、地域資源を活用する必要性があると強調した。
多様な議題で活発な意見交換が行われる中、鳩山町の将来的な施策や方針を決定する重要な会議となった。