深谷市議会にて行われた定例会で、交通安全策やデマンドバス再編計画などが議論されました。
特に注目されたのは高齢者の交通事故防止対策です。議員は、運転免許証の自主返納を促すための具体的な対策として、タクシー券や電動自転車購入の補助を提案しました。この提案に対し、飯塚都市整備部長は、現時点ではそうした施策を考えていないものの、他市の状況を注視すると述べました。さらに、自主返納者にはシルバーサポーター制度の特典を提供していることも報告されました。
また、デマンドバスの再編計画についても言及があり、住民の利用頻度を上げるためにはデマンドバス停留所をもっと密に設置することが必要との意見がありました。今井議員は、400メートル間隔の現状が高齢者には遠すぎるとし、200メートル間隔を提案しました。これに対し、飯塚部長は慎重な検討が必要と強調しました。
さらに、デマンドバスの利用促進施策として、乗り合い利用の割引券を発行する提案がなされましたが、こちらも運営上の課題から再編計画の利用状況を見極めてから判断するとされました。
市内の環境施策にも質問が及び、特定外来生物のクビアカツヤカミキリに対する対策が重要視されました。中野環境水道部長は、手立てとして殺虫剤の利用を説明しつつ、住民には自発的な協力を促していると説明しました。
また、飼い主のモラル向上のためのイエローチョーク作戦の取り入れに関しても市内で実施する意思が示され、啓発活動が続けられることになりました。この取り組みは他市で効果が確認されており、注目されています。
結局、交通安全や公共交通サービスに関する多様な意見が交わされ、高齢者や交通弱者がより安全に移動できるよう、より良い環境づくりが推進される方向性が示されました。