令和3年6月定例会では、新型コロナウイルス感染症に関するさまざまな質問が展開された。
特に、ワクチン接種の実施状況に関する質問が多く寄せられた。市長は医療従事者の接種の重要性を強調し、接種に対して国の指示に基づいて進めていると述べた。市民からの接種希望者についても、段階的に接種が進められている状況である。
また、新井光男議員は新型コロナウイルス無症状感染者に対する大規模PCR検査の実施を求め、市の考えを問うた。市の健康部長は、現状では実施のニーズが高くないとして、大規模な検査を行う予定がないことを示した。さらに、高齢者施設や障がい者施設に対する定期的なPCR検査の実施についても言及があった。これについては、今後の状況を踏まえながら検討する意向が示された。
生活保護制度について、鈴木美恵議員が扶養照会の是正について質問した。その内容に対して、福祉部長は、法の中での柔軟な対応を心がけていることを説明した。特に、DVや虐待のケースにおける取り扱いについては、慎重に行う必要があると強調した。さらに、生活保護を申請しやすい環境づくりのために情報提供を行う重要性を訴えた。
大井弁天の森の桜を巡る維持管理についても注目を集めた。鈴木美恵議員は昨年の桜の伐採を反省材料として、今後の維持管理方針を質した。市長や都市政策部長は、桜の健康状態に配慮した計画を策定し、倒木予防など具体的な維持管理の取り組みを進める意向を示した。また、市民との協力を強化するために、市民参加型の保全活動の実施を提案した。
最後に、今回の議会で得られた多くの意見や要望は、今後の政策に与える影響が大きい。特に、新型コロナ岐阜の影響やその対策に関する議論は、より対策を強化する重要性を再認識させた。市民の安全と健康を守るための具体的な施策の推進が期待される。