ふじみ野市の議会定例会が開催されており、議員による市政に対する一般質問が行われた。
中でも特に重要なのは、2025年に日本で初めて開催されるデフリンピックに向けた支援と、共生社会の構築に関する施策についての提案である。議員は、この機会を利用して障がい者やそのスポーツを通じた地域への啓発を進めるべきだと強調した。
デフリンピックに関連して、聴覚障がい者への理解促進及び情報のバリアフリーの重要性が上がっており、障がい者情報アクセス改善法の施行に即した具体的な計画を求めた。特に、公共施設における手話通訳員や要約筆記者の派遣サービスの充実が必要であると述べた。
市では、来年度の文化振興計画において障がい者による文化芸術活動の推進を重視し、デフリンピックを応援するための様々なイベントや講座を企画するとしている。
さらに、保育環境の整備についても言及され、訪問型支援（産後ドゥーラ）事業を通じて産後の母親を支援し、家庭の事情に応じた家事支援の拡充が要望された。
また、首都圏からのアクセスが良好な地域において、子供たちと地域住民が協力し、安全なボール遊びの場を作るためのワークショップの開催が提案された。行政は、この取り組みを子供たちの意見表明の場とし、地域の合意形成を図る方針を示している。
最後に、奨学金問題に対する支援策として、企業が学生へ貸与される奨学金を代わりに返還する制度の導入が求められた。この提案は、地域の企業と学生の双方にメリットがあるとされ、若者の定着や地域活力の向上に寄与する意義が強調された。