秩父市議会は、令和5年9月定例会において様々な重要な市政問題について論議を行った。特に市道幹線道路の整備状況や倒木対策、林業の維持管理、有害鳥獣対策などが焦点となり、地域住民の生活や安全に関わるこれらの課題についての進捗や今後の方針が示された。
まず、荒川総合支所管内の幹線道路の整備状況について、幹線２号線、３号線、４号線の各工事進捗が報告された。幹線２号線では、国道からの区間で560メートルの拡幅工事が進んでいる。一方、幹線３号線については、用地取得の手続きが進行中であり、特に国税局との事前協議が重要とされた。また、幹線４号線の進捗率は50%に達し、今後の公衆トイレの解体・新設後に拡幅工事が実施される。これにより、地域住民の生活基盤強化が期待されている。
次に、倒木対策について、市民からの苦情が増加していることを受け、市としての取り組みが強調された。倒木や枝払いについては、定期的なパトロールや情報提供が必要であることが再確認され、緊急時の対応も重要との意見が寄せられた。市としても、危険な木の調査や適切な管理を求める姿勢が示された。
また、秩父市内の林道の維持管理状況についても触れられた。約125キロメートルの林道が管理されており、特に側溝の清掃が重要な維持管理業務であるとし、森林環境譲与税を活用して点検や清掃工事が行なわれることが明らかにされた。これにより、将来的な災害防止が期待されている。
最後に、有害鳥獣対策として、多くのイノシシやニホンジカの捕獲に言及され、猟友会への支援策が進められることが確認された。捕獲実績の増加は本市の農業にとって大きな課題となっており、定期的な情報提供や補助金の強化が今後の鍵になるとされている。市は、地域の安全と農作物の保護を優先し、適切な対策を講じ続ける姿勢を示した。