令和2年7月1日に富田林市議会第2回定例会が開催され、議題には与野党間で関心を集める公職選挙法に関する問題が含まれた。
出席議員は全員で、吉村善美市長や副市長、教育長なども説明のために参加した。
決議案第1号として提示されたのは、左近憲一議員の公職選挙法抵触を疑う行為を糾す問責決議であった。
この決議案は、左近議員が850世帯に自身の名前入りの文書と無償のマスクを配布したことが根拠だと言われている。提案の主旨は、その行為が公職選挙法第199条の2に触れる可能性があるとした。発言した高山裕次議員は、「左近議員には反省の態度が見えず、議会の信頼を損ねかねない」と強調した。
会議が進む中、左近議員はこの決議案の撤回を求めることとなり、議長がその内容を確認した。撤回の理由は、彼が提案した行為が法的に問題でないとの立場を取ったためであり、「議会のルールを無視するのか」と反発した。
議長が左近議員の動議に対し、賛成者がいなかったため、取り下げられた。これにより、決議案第1号は撤回される運びとなった。同時に、吉村市長は、感染対策として4億円を超える補正予算を提案し、議会はその内容についても慎重に審議した。
市長は閉会の挨拶で「コロナ対策を行いながらも地域経済の回復を視野に入れた施策を進めていく」と語った。その中で、地域住民の声に耳を傾け、様々な支援を行ったことを強調した。さらに感染症による影響に対して、警戒が必要であるとした。特に、梅雨のシーズンには土砂災害の危険があることから対策を強調した。
富田林市議会は今回の定例会において、新型コロナウイルス感染症への対応についても触れつつ、地域の信頼回復に向けた議論を進めていくとする。今後、さらなる発展に向けて市長と市議会の連携が望まれる。