令和2年6月30日、富田林市議会が定例会の第5日目を開催し、重要な議題が多数扱われた。特に新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済対策が焦点となっており、消費税の減税に関する請願が提出された。
まず、議案第29号について、富田林市税条例等の一部を改正する条例の制定が提案され、未婚のひとり親の人的非課税適用や、新型コロナウイルス感染症による市税徴収猶予の特例が含まれている。この改正案は総務文教常任委員会で原案の通り承認された。
次に、議案第33号は大阪広域水道企業団の共同処理事務の変更についてで、これも原案通り承認された。議案第34号及び35号では消防ポンプ自動車の取得が議題とされ、両案は可決された。
議案第36号、令和2年度一般会計補正予算第5号では、コロナ対策として貸館のキャンセル料補填などが提案され、同じく第37号、介護保険事業の補正予算も了承された。特に、補正予算第6号では、新型コロナウイルス対策と児童扶養手当の支給が重要視された。
一方、請願第2号と第3号では、消費税の引き下げを求める意見書が提出された。請願第2号はコロナ拡大に伴う緊急経済対策としての消費税の減税を求めるもので、議会においては賛成多数により採択された。
請願第3号では、消費税率を5%に引き下げるべきとの提案がされたが、賛成は少数で競争の中で否決された。議場では、経済回復の必要性が叫ばれ、消費税減税は重要な手段のひとつとして議論が続いた。