令和5年3月1日、富田林市議会の第1回定例会が開催された。さまざまな議題が取り上げられる中、特に学校給食の無償化に関する議論が注目されている。
学校給食の無償化は、物価上昇やコロナ禍による経済的負担を軽減するための効果的な施策として、全国的に広がりを見せている。大阪府内では多くの自治体が給食無償化を実施している。富田林市でも一度、国の交付金を活用して無償化が行われた実績があり、この成功を受けて再度の無償化を検討する声が高まっている。教育長(山口道彦)は、無償化を実施するためには約2億1,040万円が必要であり、財源の確保が課題であると認めた。
中学校の給食については、選択制が採用されているが、これが無償化に向けたさらに大きな課題ともなっている。教育総務部長は、調理工程や作業スペースの関係から、新たな設備整備が必要であることや、提供食数の増加に伴う配膳など人員増員の必要性にも言及した。今後の検討が求められる。
また、防災意識の向上にも重きが置かれており、防災リーダー養成講座が実施され、受講者は地域での防災活動に貢献することが期待されている。消防長(京谷倫之介)は、軽自動車タイプの消防車両の導入についても調査研究を進める方針だ。