令和4年第1回豊見城市議会定例会が開催され、多くの重要なテーマが討議された。
特に注目されたのは、行政DX化に関する発言である。波平 邦孝議員は、LINEを活用したオンライン行政手続きの推進を訴え、具体的な導入方法について質問を行った。これに対して、総務企画部長の奥濱 真一氏は、「全国の自治体でLINEの活用事例が増えている。この機能は市民サービスの向上に寄与する。」と応じ、業務のデジタル化の重要性を強調した。
さらに、波平議員は多世代交流の観点からデジタル支援員制度を活用することも提案し、地域のスマホ勉強会の実施を求めた。市はこの課題に対応するため、引き続きデジタル技術を学ぶ機会を提供する方針を示し、市全体としてのデジタル化推進を目指すとしていることが明らかとなった。
また、保育行政に関する議論でも学びの機会が設けられた。福祉健康部長の嘉数 久美子氏は、地域別の待機児童数に関するデータを報告し、令和3年10月の待機児童数が80名であることを明らかにした。特に、1、2歳児に対する対策として、新たな保育園の開設計画を説明し、地域型保育施設の活用も提案した。これにより、将来的な待機児童問題の解決に向けた意気込みが感じられた。
さらに、農業振興についての議論では、経済建設部長の比嘉 操氏が、特に酪農家への支援策の検討状況について説明し、県が推進する飼料作物の自給型畜産経営に向けたプロジェクトについて触れた。大田善裕議員からは、酪農家への補助事業の復活を求める意見が出され、地域の農業振興に対する強い期待が示された。
このほか、子ども改革に関しても多くの意見が交わされた。習い事助成事業については、施行に向けた具体策の検討が進められていることが報告され、将来的な成果に対する期待感が高まる。