令和3年第3回豊見城市議会定例会が開催され、多様な議題が討議された。
議会では先ず、一般質問が行われ、「新型コロナウイルス感染症」に関するスピーチが注目を浴びた。大城吉徳議員が、昨年の緊急事態宣言を受けてワクチン接種に対する取り組み強化を求めた。彼はワクチン接種の予約受付や混乱回避について不安視する市民の声を代弁した。市長の山川仁氏も、「ワクチン接種を加速化させるため、2会場での実施を目指す」と発言した。
次に、学校給食費の無償化について議論が繰り広げられた。大城議員は、学校給食費の段階的無償化の進捗の遅れについて厳しい批判を展開した。教育部長は、新たな取り組みとして栄養問題の改善を優先する意向を述べたが、具体的な無償化は遠い目標となっていると記した。
また、豊見城警察署についての陳情も議題に上がり、住民からの意見は、地域の防犯体制の強化を求めるものであった。市民部長は「警察署詰所跡地の利活用を地域と共に検討する」と答えたが、実現には時間を要することが示唆された。
さらに、市民体育館南側の公園整備や、渡橋名地区の排水改善に関する議論も行われた。部長たちは、限られた予算の中で効果的な施策を推進する意向を示しつつも、住民からの早急な解決の声に応えられないジレンマを抱えている様子だった。また、様々なニーズを抱える地域の特性に対し、迅速な対応が求められた。
最後に、議会全体を通して、議員たちの街の安全性や福祉向上に向けた強い意思が感じられたが、多くの課題が残されており、さらなる協力体制や持続的な資金調達、適切な人事配置の重要性が浮き彫りとなった。