令和元年第4回宮古島市議会定例会での一連の一般質問において、議員たちは市の重要な課題に対し見解を求めた。
まず、農業の後継者問題では、高齢化が進む中で農業を持続的に発展させる必要性が強調された。農林水産部長の松原清光氏は、新規就農支援や次世代投資事業を通じ、農業者の育成を図る方針を示した。その一方で、土地を有効に活用し、後継者を育成することが急務であるとも述べた。
次に旧城辺庁舎跡地利用について、福祉関連施設や複合施設の整備が進んでいる。福祉部長の下地律子氏は、令和4年度の供用開始予定に向けて基本計画が進行中であると報告した。このセンターは、市民が利用しやすい地域活性化の場として期待されている。
宮古空港の横断トンネルについても言及があり、建設は今後の重要な交通インフラとして位置付けられている。市はこの道路整備が旅行や運輸サービスの向上に寄与することを認識しており、県に対して積極的な要請を行っていく方針が示された。
また、クマザ海岸への交通安全対策として、議員はミラーやガードレールの設置を提案した。これに対して建設部長の下地康教氏は、調査を実施し安全措置を進める意思を示した。
さらに、国際クルーズ船拠点の進捗状況についても報告が求められ、沖縄県と連携して事業を推進していることが説明された。24年ぶりの国際的なクルーズ港として期待されており、今後の進展が待たれる。
公園整備や農業の害虫対策についても話が及び、特にアオドウガネの発生については農林水産部長が駆除計画を進めていると強調した。農業分野においては、クジャクやイノシシの駆除も課題であり、市民の協力を得ながら効果的な施策を展開することが求められる。
最後に、宮古島市未来創造センターの整備に関する質問に対し、施設の利用促進や視覚障害者対応のための蔵書拡充についてはコミュニティーのニーズに応える重要性が認識されていた。市民が利用しやすい情報提供体制の整備が急務であると考えられ、今後の取り組みにつながることが期待される。