令和3年第2回高梁市議会定例会が行われ、様々な議題が取り上げられた。特に注目されたのが新型コロナウイルスに関する影響と、それに伴う対策についてである。
議会では、小林重樹議員がコロナ禍による人口減少の影響について質問した。彼は、現在高梁市が抱える課題の一つが急速な人口減少であると指摘し、この問題への対策を求めた。市長の近藤隆則氏は、コロナ禍による影響を重く受け止めており、人口減少対策として、農業や観光業の活性化を図ると述べた。
近藤市長は、特に農業の振興と観光の推進を重要視していると明言した。彼は高梁市の特産品、例えばブドウや桃を中心に、効率的で持続可能な農業への施策を今後も進める意向を示した。また、観光に関しては、地域資源を最大限に活用し、インバウンドの需要を見据えた戦略を展開することが求められると言及した。
さらに、倉野嗣雄議員からは、地域コミュニティの維持と町内会の機能についての現状が報告され、小規模な町内会が多く、地域の活力が失われつつあるとの危機感が示された。これに対し、土木部長の大福範義氏は、市道の草刈りや支障木の伐採など地域のインフラ維持に関する具体的な施策を述べ、日々の業務に取り組んでいると強調した。
議会では、人口減少を受けた企業誘致や、定住促進の施策に関してもコミュニティと共に進めるべきとの意見が出た。市長はこうした施策に対し、地域に根ざした取り組みを大切にしていくと約束した。
また、観光施策の重要性も強調され、高梁市の文化や自然を活かした観光プランの創出が求められた。これは地域経済に新たな活力をもたらす方策として位置づけられるだろう。
最後に、議会では、地域コミュニティの重要性とそれを支える市の支援の必要性が再確認された。特に、町内会や地元団体の活性化を目指すために、地域負担を軽減するための財政支援や制度改革への検討が求められている。