令和3年第4回高梁市議会が、9月3日に開催された。
議長は、出席議員17名に達したため議会を開会し、日程に従い進行した。
日程の中でも特に注目されたのは、認定第1号から認定第4号までの決算認定である。
市長の近藤隆則氏は、令和2年度の各会計歳入歳出決算についての説明を行い、一般会計の歳入総額は292億5,056万円余、歳出総額は283億7,070万円余であると明示し、形式収支は8億7,986万円余の黒字であることを強調した。昨年度と比較して、歳入は28億722万円余の増、歳出は30億4,645万円余の増であると求められる。
令和2年度の決算は新型コロナウイルス感染症の影響を受けたが、特に国民健康保険成羽病院事業は14億2,875万円余の収益であるものの、総費用は15億3,220万円余で、顕著な純損失が生じていることが報告された。感染症の影響で患者が減少したことが問題視される。
さらに、補正予算が審議された。議案91号では、令和3年度の一般会計補正予算が11億7,320万円を追加するもので、災害復旧費や新型コロナ対策がその主要な内容であると言及された。市長は「災害復旧にしっかりと取り組んでいく」と述べ、感染症対策においても万全を期す旨を伝えた。
また、この日は請願も上程された。地方財政の充実を求める請願や、少人数学級の拡充についての請願が話題となった。議員からは「新型コロナウイルス対策に資金を確保し、地域の教育環境を守る必要がある」との意見も出された。
会期の決定に関しては、本日から9月24日までの22日間と決定された。本議会は、今後も重要案件が審議される予定である。