令和6年第3回笠岡市議会臨時会が5月20日に開催された。
議題には、国民健康保険税条例の改正に関する議案第45号が含まれ、総務文教委員会の委員長である仁科文秀氏が審査報告を行った。
議案に対する審査結果は賛成多数で原案を可決することとされた。また、改正の背景には地方税法施行令の改正があり、保険税軽減の目的で賦課限度額の見直しが行われる。
仁科氏によると、今回の改正により低所得者層の保険税負担軽減が図られる。具体的には、賦課限度額の増額や軽減判定所得の拡大が含まれる。
委員からは実際の年収に基づく負担等に関する質問があり、執行部は同改正による具体的な金額を示しながら説明を行った。ただし市が独自に賦課限度額を変更することは難しいとの意見も。
そのほか、相次ぐ赤字を解消するには慎重な方針が必要との見解が示された。一部の議員からは、賦課限度額の引上げが3年連続であることからその対応を疑問視する声も上がった。
挙手による採決の結果、議案第45号は賛成多数で可決された。
会議の終盤では、松浦良彦副市長と岡田達也教育長が退任挨拶を行った。
松浦氏は、任期中の経験や笠岡市の発展のための努力に感謝の意を示した。岡田氏も同様に市民に寄り添った教育活動を行ったことを振り返り、今後の笠岡市の発展を願うコメントがあった。
議会は9時48分に終了し、両退任者へ感謝の意が述べられた。