令和2年5月21日、井原市議会臨時会が開催され、重要な議案が審議された。特に新型コロナウイルス対策に関する補正予算が重視されており、市民生活への支援が図られることとなる。
市長の大舌勲君はこの会議で、特に新型コロナウイルス感染症による経済的影響を緩和するため、複数の補正予算案を提案した。これには、一般会計補正予算として3億3200万円が計上されており、予算総額は270億7700万円に達する。
新型コロナウイルスの影響を受けた地域経済の維持や市民の支援が焦点となっており、特に衛生対策や商工業者への助成金が盛り込まれている。市長は、「市民生活に寄与するため、この補正予算が重要であると強調した。感染症対策費として、上水道や簡易水道の基本料金減免に伴う補助金が9800万円計上され、さらに医療機関へのマスク配布のため、825万円が指標された。このように、地域経済と市民の安全を第一にする施策により、持続可能な行政運営を目指す。」
加えて、井原市後期高齢者医療条例の改正や国民健康保険条例の改正も行われ、新型コロナウイルス感染者への傷病手当金支給についての規定が整備されることも話し合われた。この際、市民生活部長の井口勝志君から詳細な提案がされ、「今後も市民の健康を守るために、必要な措置を講じていく所存です。」と述べられた。
また、井原市議会は政務活動費を臨時的に減額し、新型コロナ対策に繋げる提案を受け入れ、未利用の財源を有効活用することが確認された。議会を運営するための自主的な措置であるが、議員らも市民に寄り添った姿勢を強調した。このように、地域の課題に迅速に対応する姿勢は高く評価されている。
最後に、議案はすべて原案通り可決され、市長からは感謝の言葉が述べられるとともに、引き続き感染状況に注意を払いながら、適切な対応をする決意が確認された。