令和3年6月10日の杵築市議会では、複数の重要な議題が取り上げられた。特に、一般質問を通じて市政全般にわたる重要な議論が展開され、議員たちが市の施策や今後の方向性について問い合わせ、それに対する市の回答が行われた。
議題の中で注目を集めたのは、水道事業会計補正予算に関する内容である。加来議員が質問したところによると、現浄水場の改修に必要な設計費用が計上されており、急速ろ過池や着水井水量計等の法定耐用年数を踏まえた質問が寄せられた。これに対し、上下水道課長は、各種設備の耐用年数を示しつつ、適正な設計費用であるとする立場を伝えた。
また、さらに議論が進む中、話題は杵築中学校の改修事業にも移った。過去、議会内での決定により中学校の建設が進められたが、巨額な予算がかかる中で、教育総務課長は経費を抑えた運営を模索し続けていると述べた。この中には、正確な工事費用の算定が欠如していたとの指摘もなされ、今後の改善に期待が寄せられる。
さらに、市長は、今後の財政改革について言及し、健全な財政運営に向けた継続的な努力が必要であるとの認識を表明した。市内の企業誘致を通じて雇用創出に努める一方、農林水産業の振興が地域経済全体を支える重要な柱であることも強調された。
このように、議会では財政状況や施策の進展、今後の課題について市長及び各課長が具体的な数値を基に説明を行い、市民の理解と協力を得るための努力が続けられている。