令和3年6月18日、日田市議会は第2回定例会を開催し、財政状況や公共施設の管理計画、河川の復旧、教育現場でのコロナ対策について議論が行われた。
本会議では、日田市が策定した公共施設等総合管理計画が中心的なテーマとなった。この計画は、公共施設の適正な管理を進め、持続可能な市政を実現するための重要な施策であると認識されている。
特に、日田市における公共施設の現状については、報告の中で、人口減少が進む中、延べ面積の縮小目標が30%と設定されている点が指摘された。井上正一郎議員は公共施設統廃合の進捗状況について重視し、計画の現実性と実行可能性に懸念を示した。また、原田裕文議員は、地域間の公共施設の偏在について言及し、税収や予算の配分が地域の発展に与える影響を強調した。
さらに、復旧事業を実施している小野地区の河川災害復旧についても重要な課題となった。日田市の繁忙な梅雨時期を前に、進捗状況やさらなる災害への備えについて議論が展開された。
日田市教育委員会は、新型コロナウイルス感染症に対する対応として、学校現場での感染防止策や心のケアの重要性を強調した。教育長の三笘眞治郎氏は、児童生徒の心身の健康を守るために必要な取り組みを行い続けると述べた。
コロナ禍での学校を巡る問題として、日隈知重議員はオンライン教育の普及や子どもたちへの学習支援の必要性を訴えた。教育環境の向上が、子どもの権利の保障につながると考えられている。
最後に、日田市が行っている移住者受入れへの施策についても扱われ、移住体験事業の進捗状況などが報告された。移住者との交流を通じて、地域活性化を図る取り組みが今後の重点となる。