令和2年第4回日田市議会定例会が、12月1日に開会した。
議長の石橋 邦彦氏が会議を開始し、定足数を確認後、会議の進行に入った。議程の中で、最初に記録署名議員が指名され、坂本 茂氏、大谷 敏彰氏、梅原 竜也氏の3名が選ばれた。続けて、会期についても決定され、21日間の会期とされることに全議員が異議を唱えなかった。
その後、議会閉会中の委員会付託事項についての審査結果が報告された。決算審査特別委員会の松野 勝美氏が、令和元年度日田市一般会計及び特別会計歳入歳出決算について、黒字状況や財政指標に関する厳しい現状を伝えた。また、実質単年度収支の赤字が5年連続で続いており、今後の財政運営に懸念が広がっていると指摘した。
予算に関する議案も数多く上程され、主な議案の説明が行われた。市長の原田 啓介氏は、特に新型コロナウイルス感染症対策と令和2年7月豪雨災害の復旧支援について予算を追加すると強調した。総額515億6,003万7,000円に達する補正予算の詳細な説明が続き、経済復興や公共施設の安全確保を図る必要があることが示された。
その後、新たな請願内容が紹介された。中島 章二氏が、気候変動に対する非常事態宣言を求める請願を提案し、地域全体でのエコ活動の推進を強調した。これは、市民が一体となり、持続可能で環境に優しい社会を目指すための重要な一歩であると述べた。
今回の定例会では、日田市が抱える財政問題や環境問題に対する市議会の意識と取り組み方が浮き彫りになり、市と市民の連携が求められていることが示された。今後の議会の進行が注視される.