令和4年11月28日、安曇野市議会は12月定例会を開会した。
市長の太田寛氏は冒頭、議員や市民に新型コロナウイルス感染症による影響を伝え、会議の途中で亡くなった社員への黙祷を呼びかけた。さらに、今年度の経済対策と感染症対策についても言及した。
太田市長は、新型コロナウイルス感染症が未だに影響を及ぼす中での市政運営の重要性を強調した。特に、医療関係者への負担が増大している現状を踏まえ、県独自の医療非常事態宣言を発出したことを報告した。
また、経済対策においては、「ささえあいプレミアム商品券」事業を実施し、国と県が支給する価格高騰緊急支援給付金を上乗せして2万円を支給することを決定した。対象世帯は9,000世帯と予測されている。
さらに、商工観光事業では、NHK番組「ブラタモリ」の安曇野特集放送に触れ、その結果、観光客数の増加が期待されると述べた。観光需要喚起策として市内の宿泊施設利用に対する割引クーポンを発行することも計画されている。
次に、農業振興については、安曇野市で特急あずさ号を用いた収穫物の首都圏販売イベントが開催され、大きな成功を収めたと報告された。
また、開催された移住関連イベントにより、安曇野市への新たな移住者を促進し、農業振興へとつなげる取り組みが重要視されている。
防災については、災害協定の締結など、被害の拡大を防止し、被災者への支援体制を強化する方針が示された。市職員の防災訓練にも力を入れており、地域との連携が進められている。
教育分野では、安曇野市中学生議会が開催され、生徒たちの意見が市政に反映されることが期待されている。
このような状況を踏まえ、議案として提案された内容は重要であり、安曇野市の持続可能な発展に寄与することが期待されている。議案の数は合計で30件程あり、議会は次回以降の審議へと進むこととなった。