令和元年6月18日、小林市の定例会において、医療や農業振興、地域の安全確保など多岐にわたる議題が取り上げられた。
会議ではまず、市立病院の産婦人科および小児科の状況について報告があった。初めに、産婦人科の診療再開後、既に35名の新生児が誕生したことが強調された。吉永先生が中心となり、地域医療が充実してきた状況に、市長も喜びを示した。小児科では中田先生の着任があり、患者数が増加していることも報告された。
次に出産支援金の廃止についての議論が行われた。出産支援に対する市民からの意見もある中で、出産支援金制度の復活を求める声も強い。市長は支援金制度の廃止理由として、出産施設の再開が上げられるが、現実には母親の安心を得られない多くの妊婦が市外で出産している現実が浮き彫りとなった。
また、地域の安心安全については、子どもたちの登下校の安全を確保するため、防犯灯や見守り活動の重要性が再認識され、移住定住促進については、農業を基幹産業とする際の若者誘致が大きなテーマとなった。特に、宮崎日機装の拠点移動を機に、移住希望者と地元のニーズをマッチングさせる施策が必要とされた。
さらに、スポーツの振興も大きな議題に上がった。eスポーツイベントの開催が期待され、地域が一体となった活性化を目指すことが語られた。
最後に、農業振興に関する取り組みとして、農福連携や農産物直売所の機能強化が提案され、具体的な施策の充実が求められた。全体として、小林市が直面する様々な課題について真剣な議論が交わされ、今後の施策に向けた意見交換が続いた。特に、人口減少とそれに伴う地域活性化への取り組みは、多くの議員からも支持を受けている。