令和4年6月東松島市議会定例会で、地域振興と市民の安全に関する重要な課題が議論された。
最初の議題は原付のご当地ナンバーについてである。市民からの提案に基づき、ブルーインパルスなどデザインを用いた原付ナンバー作成が注目される。市長の渥美巖氏は、現行のナンバープレートが過剰在庫である中、今後選べる形で整備する方向性を示したが、具体的な導入時期は未定である。
次に、避難所・避難路の安全対策についての課題が浮上した。最近の地震では、避難所の入り口が分からない、高齢者にとって冷暖房の管理が不十分など、市民の声も聞かれた。市職員は案内看板の設置や、目視確認を強化する方針を揚げた。
道の混雑と渋滞の問題については、市長が内陸部への避難道路の拡張が必要であると強調した。具体的には、赤井方面の整備計画が進行中であり、周辺地域との連携も重要だという。将来的に津波注意報発令時の渋滞を軽減するための施策が期待される。
最後に、地域のブロック塀や電柱の倒壊リスクについても議論された。市では定期的なパトロールを行い、危険な施設についての迅速な対応を進める方針を示したが、その実効性やスピード感が問われる声もあった。特に被災地区の高齢者には自力での避難が難しいのが現状で、さらなる支援が求められる。
田川や中江川の水害対策も重要である。ゲリラ豪雨に対する事前の準備や河道のしゅんせつが必要で、行政の取り組みとして今後成果を見込む報告があった。このような環境政策の進行が市民の安全に直結する。
また、障害者スポーツの理解と促進についても議論が交わされた。特に、日本ろう者サッカー協会との強化合宿の支援が行われ、市のスポーツ施設を通じて地域と共生する取り組みが進められる。市のスポーツ活動が地域の活性化にどう寄与するかが焦点となっている。地域のスポーツ愛好者と障害者スポーツの共生は、東松島市の今後の課題であろう。