令和5年5月17日、京都市会において定例会が開会された。
この会議では、市会議長の選挙が行われ、結果として西村義直議員が第86代市会議長に選出されることとなった。任命後に行った挨拶で、西村議長は、議会の重責を痛感する中、誠心誠意務めていく意向を表明した。
続いて行われた市会副議長の選挙では、平山よしかず議員が選出され、同様に挨拶を行い、議会の円滑な運営を目指す考えを示した。このように新たな役職者が決まったことに伴い、会期も311日間、つまり来年の3月22日までと決定された。
また、議題には京都市会委員会条例の改正が含まれ、議会の業務を円滑に進めるための施策が討議されることとなる。市税条例の改正についても審議され、固定資産税の変更が議題に上った。
さらに、令和5年度の京都市一般会計補正予算が提案され、低所得世帯への給付金など市民生活に直結する支援策が打ち出されている。門川大作市長は、国の物価高克服策の一環として、具体的な施策を説明した。補正予算の中には、住民税非課税世帯への給付金として一世帯当たり3万円の支給が含まれ、迅速な支援を実施する意向が明らかにされた。
この定例会では、全67名の出席議員が参加し、重要な議案が慎重に討議された。議会の姿勢としては、引き続き市民の生活向上につながる政策を実行に移していく必要性が強調された。市会の役割が、さらなる社会福祉の発展へ向けた議論の場として機能することが期待されている。