令和3年6月30日、京都市会が特別市会を開催し、重要な議題が審議された。
出席した議員は64名で、議事は陳情の回付と一般会計補正予算が主な内容であった。
議長の田中明秀議員は、新型コロナウイルス感染症に関して哀悼を捧げるとともに、感染拡大防止に全力を挙げるとの意向を示した。
門川大作市長も出席し、新型コロナウイルスに関する現状を報告した。
市長は緊急事態宣言が解除され、感染者数が減少し、ワクチン接種事業が進展していることを強調した。
特に、65歳以上の高齢者に対するワクチンの接種が順調に行われている一方で、ファイザー社製やモデルナ社製ワクチンの供給に関する懸念も述べた。
そのため、国に対し追加供給の要望を強く訴え、感染症の収束に向けた市の取り組みを報告した。
また、議第91号となる令和3年度京都市一般会計補正予算も審議の対象となった。
本補正予算は、生活困窮世帯に対する支援金として19億8,000万円を計上し、迅速な実施が求められている。
市長は、感染の影響が長期化している状態にあり、支援金の迅速な支給のための準備を進めていると述べ、申請受付を7月1日から開始する意向を示した。
この補正予算により、例えば3人以上の世帯には一月10万円を3ヶ月間支給する生活困窮者自立支援金が提供される。この支援金が実施されることで、より多くの市民が支援を受けられることが期待される。
議会では、陳情の回付が行われ、今回受け付けた6件の陳情は所管の常任委員会に回付されることが決定された。
今回の特別市会は、重要な政策を審議するとともに、市民生活の安定を図るため、様々な議論が交わされた。
最後に、本会議は議案が原案通り可決され、全ての議事が終了した。